子ども未来課通信育児のうわさ ウソ・ホント

あかちゃんに熱中症、暑さ対策は必要なの?

新緑がまぶしい季節となりました。...が、なんだかとても暑い日が多いですね。

 あかちゃん連れで外出されるとき、どういう格好をさせればいいのかしら?日焼け止めは使うの?イオン飲料を飲ませた方がいい?いろいろと心配になるかと思います。

 そこで、今回は、あかちゃんの熱中症、暑さ対策をお伝えします。

Q1:子どもに熱中症、暑さ対策は必要?

A:必要です。

あかちゃんでも、熱中症になることはあるからです。

具体的には、

・あかちゃんに帽子をかぶせて直射日光を避ける

・保護者は日傘を使って日陰にあかちゃんが入るようにする

・首にクーリングタオルを巻いて体温を下げる

・携帯扇風機を使用し体温を下げる

などの対策が必要です。

特に、抱っこで出かける際は、保護者とぴったりくっついて移動するので、体温が高くなります。

あかちゃんの顔が真っ赤になっていないか、汗が止まらない、または汗が全く出ないなどの症状はないか、あかちゃんが不機嫌ではないかなどこまめに観察しましょう。

高温に対する警報が出ているときには、不要不急の外出は避けることも大切です。

Q2:どんな格好で出かければいい?

A:基本的に薄着で、冷房の効いている室内に入るとき用の上着やレッグウォーマーを持ちましょう。

抱っこで出かけるあかちゃんは特に保護者の方とくっついているので、暑くなりやすいです。肌着+半袖・短パン程度の薄着で、手足が露出するようにします。衣服の外に出ている皮膚から体温を逃がしやすくするためです。

薄着のまま、冷房が効いた施設に入ると寒いので、念のため薄手の長袖の上着と、レッグウォーマーなどがあると安心です。

Q3:水分補給はどんなものを選べばいい?

A:基本的には水か麦茶などのお茶で。

 熱中症予防=イオン飲料のイメージが強いので、ベビーアクアライトなどのあかちゃん用イオン飲料を飲ませたくなるかもしれませんが、基本的には水かお茶で大丈夫です。

 イオン飲料にはイオンのほかに砂糖が多く含まれており、与えすぎると肥満やむし歯の原因になります。また、与えると、お子さんがイオン飲料を欲しがり、水やお茶を飲みたがらなくなる可能性も高いです。イオン飲料は、嘔吐下痢症など病気の時に与えると考えましょう。

Q4:日焼け止めって必要?

A:必要です。

紫外線は、浴びすぎると皮膚のしみ、しわの原因になりやすいことは誰でも知っています。これは、あかちゃんにとっても同様です。紫外線の浴びすぎは皮膚がんのリスクにもなります。

 母子健康手帳にも、昔は「日光浴をしましょう」と記載がありましたが、今は記載されなくなりました。あかちゃん用の日焼け止めを塗って、なおかつ直射日光を避けましょう。大人用の日焼け止めは、落ちにくいものが多いので、あかちゃん用のものを使用しましょう。

Q5:ベビーカーに乗せるときの注意は?

A:ベビーカーは、地面から近いため、照り返しに注意が必要です。

 ベビーカーは、ハイタイプでも地上から50cm程度の高さです。天気予報の気温は、地上から1.5mで予測しています。アスファルトからの照り返しを受けやすいベビーカーの高さの空気は、大人の体感温度よりも3度ほど温度が高くなるともいわれています。

 ベビーカー用の保冷シートや、照り返しガード、ベビーカー用扇風機などを使用し、暑さ対策をしましょう。前向きのベビーカーにあかちゃんを載せていて、気がついたらお顔が真っ赤!ということもあります。こまめにあかちゃんの様子を観察しましょう。

おまけ:蚊などの虫対策は必要?

A:必要です。

虫よけ、薄手の長袖長ズボンなどを活用しましょう。

 あかちゃんも、蚊に刺されることはあります。また、山や海のレジャーではおもわぬ害虫(ブヨなど)に出くわすことも。

 虫よけパッチや、虫よけスプレーなどを使用し、害虫から守りましょう。あかちゃんの皮膚はデリケートなので、思ったよりも腫れあがり、掻き壊してしまい、とびひなどの2次感染症を引き起こすこともあります。藪のある公園などどうしても虫が多そうなところに行く場合には、薄手の長袖長ズボンで皮膚を露出しないことも大切です。

毎年夏が暑くなっています。適切に熱中症、暑さ対策をして、夏を乗り切りましょう☆

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