うみ・ひと・まち 宮城県七ヶ浜町
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「8020」運動とは、80歳で20本以上の歯を残し、生涯自分の歯で健やかに、生き生きと、より生活の質を高めて長生きしましょう、という運動です。
歯や口は、全身の健康に影響することが分かっています。8020を達成するには、乳幼児からの予防が大切です。
今回は、誰でもできる簡単かつ有効な歯の健康法をご紹介します。からだの健康のために、まず歯の健康づくりから始めてみませんか。
子どもの時にむし歯にかかると、大人になってからもむし歯にかかりやすくなります。
むし歯の治療は、歯を削って詰めたりするだけなので、完治することはありません。
治療した歯は、かむ力も弱くなり、治療したところから再びむし歯が起き、ついには抜くことになってしまいます。これが、歯を失う原因の一つになります。
口の中は常に清潔にしましょう。また、だ液からむし歯菌が移るため、大人が使ったはしなどを子どもに使わせるのはやめましょう。
子どもに歯が生えたら、歯みがきに慣れさせることが大切です。お父さん・お母さんの「仕上げみがき」は、夜寝る前だけでもよいですが、歯みがきは、朝食後と寝る前の二回は行うようにしましょう。
むし歯菌は、食べるたびに歯を溶かしています。常に食べ続けることや寝る前の飲食は、むし歯の原因になります。
また、乳歯が生えた1歳6か月を過ぎた子どもは、母乳や哺乳ビンによる授乳がむし歯の原因になります。
子どもには、1歳過ぎから仕上げみがきの時にフッ素を使いましょう。うがいができない乳幼児には、フッ素スプレーを使います。1歳6か月が過ぎたら、二年間は継続してフッ素塗布を行うようにします。
小学生ごろからは、歯科医院でフッ素のうがい薬を購入しましょう。
歯周病は、歯肉と歯を支える骨が破壊され、歯が抜けてしまう病気です。成人35歳以上の8〜9割が、歯周病にかかっています。
エンピツ持ちで、歯と歯肉の間や歯と歯の間を軽く、ていねいに細かくみがくことで、細かいところについている細菌を取り除くことができます。
歯みがきをしていても、歯ブラシだけではとりきれない細菌は、歯と歯の間に残り、むし歯や歯周病の原因になります。歯と歯の間をきれいにする補助用具を使い、細かいところについている細菌を取り除きましょう。
自分で行う歯の清掃だけでは、むし歯や歯周病を起こす菌は、十分取れない状態になります。定期的に歯科医院で歯石を取り、歯のクリーニングを受けることが大切です。
タバコのニコチンが歯肉の血液循環を悪くするため、喫煙をしている人は歯周病になりやすくなります。
高齢者の方の場合、口の中の細菌により肺炎を引き起こすこともあります。寝る前に、歯肉や舌、上あごをやわらかい歯ブラシできれいにしましょう。
また、入れ歯の清掃も毎日必ず行いましょう。
65歳以上で自分の歯が残っている方は、しっかりかめることで食事がおいしく味わえ、栄養もよくとれます。
また、だ液の分泌が消化を助けることで病気が予防され、脳が活性化します。さらに運動機能も向上し、表情も豊かになり、介護予防につながる生活ができます。
町では、65歳以上の方を対象に、生活習慣のアンケートを行いました。その結果、歯のある方・ない方の生活習慣に違いがあることがわかりました。
定期的に歯科医院で健診を受けて歯石をとっていないと、総入れ歯になりやすくなります【グラフ1】。
むし歯菌や歯周病菌の分厚い膜は、歯みがきなどでは取れません。歯科医院で専門的な歯のクリーニングをすることが、歯を残す上で大切です。

歯みがきの仕方を教わったことがないと、65歳以上で入れ歯になりやすくなります【グラフ2】。
歯ブラシは、えんぴつと同じように持ち、軽い力でていねいにみがきましょう。そうすることで、細かいところの細菌を取り除くことができます。

歯間ブラシやデンタルフロスを使ったことがない人は、総入れ歯になりやすくなります【グラフ3】。
歯間の細菌は、歯ブラシだけではなかなか取り切れません。
歯間ブラシなどを使い、歯間の細菌をしっかり取り除きましょう。

喫煙と歯周病の関係を知らない人は、総入れ歯になりやすくなります【グラフ4】。
タバコに含まれるニコチンは、歯肉の血液循環を悪くします。
そのため、喫煙をしている人は、歯周病になりやすくなります。

フッ素には抗菌作用があり、歯を溶けにくくする働きや、溶けた歯を元に戻す働きがあります。フッ素配合の歯みがき剤やスプレーなどは、毎日使うことで、より効果を発揮します。
歯と歯の間の掃除をすることで、歯ブラシの届かない細かい汚れを落とすことができます。
口の中のむし歯菌や歯周病菌を殺菌します。歯みがきと合わせて使用しましょう。
仙台の朝市場で、若いころからずっと魚屋として働いている福岡さん。店に出ないとき、なじみのお客さんが心配して寂しがってくれるのが励みになるそうです。
歯の健康に対して高い意識をもち、「8020」をみごと達成。80歳を過ぎても生き生きと生活されています。
若いころから、よく歯の手入れをしていました。昔は歯を抜く治療が主でしたが、私は自分の歯を残していきたいと強い思いがありましたので、抜かずに保つようにしました。
着る物を減らしてでも、自分の歯を残して食べることは、健康のために大切だと思っていたので、歯にかける時間やお金は惜しまずに努力しました。
また、夜寝る前は歯をきれいにみがいて、その後は何も食べずに休むことも大切なことだと思っています。若いころからの歯の手入れが、今になっても歯を残し、今では何でも食べられる幸せを感じています。
健康の秘けつは、仙台の朝市場で若いころからずっと魚屋として働いていることですね。夜は8時から9時に休み、朝は4時から4時30分ころに起床して仕事をします。決まった時間帯に寝て起きる習慣ができています。
5歳でむし歯ゼロの公平くん。公平くんにかわいい歯が生えてきた時、母・ゆきみさんは、親としてこの歯を守ってあげたいと思ったそうです。おじいちゃん・おばあちゃんにも協力をもらいながら、家族ぐるみでむし歯予防に取り組んでいます。
公平には生後8か月ころから、歯ブラシを持たせて慣らすことから始めました。
甘いお菓子も大好きですが、おやつの時間以外は食べないようにしています。のどが渇いた状態で糖分をとると、すごいスピードで歯が溶けてしまうと聞いてからは、お風呂上がりの飲み物は、お茶に切り替えました。仕上げみがきは毎日夜寝る前にします。フッ素スプレーもその時に使います。
おじいちゃん、おばあちゃんも、お菓子をだらだら与えるのではなく、一緒に遊ぶことでコミュニケーションをとってくれています。
お母さん一人でがんばるのではなく、家族の理解と協力が一番大事です。
40代から歯を失う方が多い中、菅野さんはすべての永久歯を保っています。食生活や運動など、毎日健康的な生活を心がけることが、丈夫な歯を育てるポイントになっているようです。
親も歯が丈夫で、祖母も90歳で亡くなるまで自分の歯でした。私の歯も丈夫であるのは、ただの遺伝ではなく、子どもの時に、むし歯菌の感染が少なかったからだと思います。
また、歯並びが良いので歯の手入れがしやすく、よくかんで食べられるので、歯の健康にもつながっています。
今は、歯周病予防など、歯の健康を保つため、歯石を歯科医院でとってもらい、歯みがきも指導を受けて、力を入れずに、ていねいにみがくようにしています。
また、日ごろから体の健康にも気をつけています。喫煙・飲酒もせず、多賀城市の職場まで毎日自転車で通勤して、運動とストレス解消をしています。
おいしく食事ができるか? 楽しく会話ができるか
高齢になった時、このことはとても大切なことです。80歳で20本の歯を残せるようにするには、どうしたらよいでしょうか。まず、むし歯や歯周病で歯をダメにしないことが大切です。
むし歯菌に感染しないと、むし歯にはなりません。生まれた時、口の中は無菌です。この時期に、むし歯菌に感染させないようにします。お母さんを始め、家族の方は、むし歯を治し、歯みがきをていねいに行い、口の中をきれいにして、子どもに感染しにくくしましょう。
子どもに歯が生えてきたら、歯みがきの習慣をつけます。町で勧めているフッ素もとても有効です。さらに、食事や間食のコントロールが必要です。常に口の中に食べ物がある状態だと、むし歯にかかりやすくなります。決められた時間に食べるようにしましょう。
歯周病は、歯が抜けるだけではなく、肺炎、糖尿病、心臓病、胃ガンなど、多くの病気に関係してきます。
歯周病を予防するために、生活習慣が一番大切です。歯周病の原因である歯周病菌は、砂糖が大好きです。間食や缶コーヒー、ジュース類を多く取ると、歯周病にかかりやすくなります。また、タバコも歯周病の大きな原因となります。
食後の汚れが24時間以上ついていると、歯周病にかかりやすくなります。歯のすみずみまで毎日きれいにみがくこと、特に睡眠中は菌が増えやすいため、寝る前はていねいに歯をみがきましょう。
すべての方に共通しますが、歯科医院へは治療のために行くのではなく、歯のケアや病気予防のアドバイスをもらいに行くことが大切です。前に述べたように、歯は口の中の問題だけではなく、全身や命を脅かすこともあります。健康な生活を送れるように、歯の健康を見つめ直してみてください。
東京ドーム約四個分、国内最大級の広さを誇り、国の史跡にも指定されている大木囲貝塚。縄文時代前期から中期にかけて、70人から100人ほどの先人たちが住んでいたと推定されています。当時の人口密度としては最大級であり、いわば大都会でした。
そんな大木囲貝塚の入口に位置する歴史資料館は、今年開館20周年を迎えました。
大木囲貝塚を始め、町内の遺跡から出土した品には、七ヶ浜に最初に住み着いた縄文人の、遥かな時を超えたメッセージが込められています。歴史資料館は、そんな先人たちからのメッセージを現代の私たちに伝えつづけてきました。
600点を超える縄文時代の展示品は、私たちを太古の世界へと導く扉です。約6,000年の時を超え、私たちに受け継がれてきた先人たちの生命の息吹を感じてみませんか。
大木囲貝塚は、縄文時代前期から後期にかけての貝塚です。西の浜貝塚(松島町)、里浜貝塚(東松島市)とともに、松島湾三大貝塚のひとつに数えられています。
大正時代初めころから多くの研究者がおとずれ、発掘調査が行われてきました。このため、大木囲貝塚は、広く全国の研究者に知られるようになり、昭和43年3月18日、国の史跡指定を受け、永く保存されることになりました。指定面積は約19万平方メートル。貝塚としては国内最大級となっています。
縄文人は、木や石、動物の骨・角、貝など、身の回りにあるさまざまなものから道具を作り出しました。道具による確実で効率的な狩猟は、安定した生活を営むことに役立ち、縄文人たちの文化をよりいっそう発達させることになったのです。
また、調理など日々生活していくための道具や、オシャレの道具など、縄文人は私たちが想像する以上に、さまざまな道具を生み出していたのです。
上の写真は、いずれも縄文時代の髪飾りです。溝や穴を開けて模様を入れ、ていねいに磨かれています。髪飾りのほかにも、イヤリングやネックレス、貝のブレスレットなども多く作られました。時には、亡くなった人の歯に穴を開けてネックレスにしている例もあります。
全国各地の貝塚からは、貝殻や動物の骨、道具類を始め、人骨までもが出土されています。縄文人は、道具などを含め「すべてのものに命がやどっている」という思想をもっていました。貝塚は、いわばすべてのものの「お墓」として、さまざまなものが葬られる場所だったのです。
縄文人は、海や森などの大自然が与えてくれる食料を糧に、すばらしい文化を築き上げました。土器や石器などの道具をつくりだし、また動物の捕獲や魚の漁などにもすぐれた技術を身につけていました。貝塚には、彼らが食べ残したり、不用になった道具が、当時のまま残されています。貝塚を調べることによって、縄文人の生活をのぞくことができるのです。
縄文人は、どのようなきっかけで土器を創り出したのでしょう。芸術的かつ実用的なこの大発明は、料理器具として、食料を蓄えるものとして、当時の生活を大きく変えました。
大木囲貝塚から出土した「大木式土器」は、東北南部で発掘される縄文式土器の年代を決める基準にもなっています。その形の特長は、「キャリパー形」といって、胴部がくびれ、上部が外へ開いていく形になっています。
縄文人は、土器の表面にさまざまな模様を施しました。縄を転がしたようなものが多いことから縄文式土器と呼ばれ、その土器を作られていた時代を縄文時代といいます。彼らは、縄の模様だけでなく、貝殻や竹なども使い、いろいろな模様を考え出しました。
現在では、模様の種類などを調べることが、土器の作られた時代や地域の特色を知る有効な手がかりの一つとなっています。
政策課 情報政策係(電話:357-7439)
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