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広報しちがはま2006年7月号HTML版

広報しちがはまHTML版は、「シリーズ」をピックアップし、HTML化して掲載しております。

どうなる、バス路線(第2回)
協議決裂〜七ヶ浜循環線、七ヶ浜線、大代線が12月21日から廃止

 宮城交通(株)(以下、宮交)が、平成17年12月20日付けで申し出をしたバス路線の廃止について協議するため、4月27日と6月8日、「宮城県地域路線バス等対策連絡協議会」が開催され、宮城県、国土交通省東北運輸局、関係市町、宮交関係者が出席しました。

協議決裂 町内3路線が廃止

 町では、既存の路線や運行形態にとらわれずに、実情に合った路線、ダイヤ変更を行い、利用者に支障のないバス路線の必要性を協議会で訴えてきました。

 それに対し宮交は、廃止予定の路線を継続するのならば、運行によって生じる赤字分をすべて町で負担することを条件としました【表1】。

 そこで町では、運行ダイヤの見直しや存続路線(汐見台団地線)の延長などでの対応を提案しました。

 しかし宮交では、「汐見台団地線など、利用者の多い路線を存続させるために赤字路線を廃止するのであるから、汐見台団地線の延長はありえない」とし、また「ダイヤ変更の効果も薄い」ということで、この提案も拒否しました。

 6月8日の段階で、これ以上協議しても歩みよりは期待できないとして、七ヶ浜循環線、七ヶ浜線、大代線の3路線は協議不調となり、事実上廃止されることが決定されました。

【表1】宮城交通バスの運行経費
路線 運行単価
(1キロメートルあたり)
運行距離 1便当たりの経費 平日1日当たりの経費
七ヶ浜循環線(菖蒲田系統) 486円51銭(注1) 13.3キロメートル
6,470円
71,176円
七ヶ浜循環線(割山系統) 486円51銭(注1) 17.7キロメートル
8,611円
77,501円
七ヶ浜線 486円51銭(注1) 15.4キロメートル
7,492円
14,984円
大代線 486円51銭(注1) 11.8キロメートル
5,740円
17,220円

(注1)平成17年度国庫補助単価

(注2)年間赤字額は、約33,322,000円です

運行単価の推移

  • 平成15年度 390円48銭
  • 平成16年度 405円63銭
  • 平成17年度 486円51銭

(注1)東北地域の路線バスの平均単価は、286円43銭です。

廃止までの流れ

 「宮城県地域路線バス等対策連絡協議会」の協議が不調に終わったことにより、宮交では国土交通省に路線の廃止届を出すこととなります。

 この届けが出された場合には、提出日から6か月後に路線が廃止されることとなります。これにより、七ヶ浜町内を走る大代線、七ヶ浜循環線、七ヶ浜線の3路線は、12月20日をもって廃止となります。

利用者を重視した廃止への対応策

緊急的な対応策

 町では、12月21日以降に廃止される路線について、町民の皆様に不安・不便のないように、路線バスの確保について検討しています。

将来的な対応策

 緊急的な対応策とは別に、町では将来を見据えた新しい交通体系を検討しています。

 バス利用者の大半は、朝夕の通学・通勤者と、昼の通院あるいは買物に利用する女性客(特に中高年齢者)となっています。

 バス利用者が年々減少していますが、その理由としては、バスの本数が少ない、バス停から遠い、乗りにくい、料金が高い、などが挙げられます。

 こういった利用状況をふまえながら、次のようなことを検討していきます。

  1. 必要な時間帯にバスの本数を増やす。
  2. バスを小型化して住宅地の中を走行し、自宅とバス停の距離を短くする。
  3. 高齢者の方でも乗降しやすい低床バスを導入する。
  4. 現在の高料金を、上限設定できないか検討する。

 宮交バスにかわるものとしては、他市町村でも導入例のある乗合タクシーや乗合ワゴンタクシー、デマンドバス【図1】などがあげられます。それらを参考にしながら、七ヶ浜町に合う新しい交通体系を検討していきます。

 ただし、七ヶ浜町域だけでバス路線は完結しません。そのため、近隣の多賀城市・塩竈市とも協議する必要があります。

 町では、将来的には市街地が連帯している利府町を含めた2市2町の広域で交通体系を構築していく必要があると考えています。

図1 将来の新しい交通体系の案

廃止路線の運行・乗降状況

図2 町内バス路線図

【表2】 廃止路線の運行・乗降状況
路線 運行本数
(上り)
運行本数
(下り)
年間利用者数 1日利用者数
(町内)
1日利用者数
(町外含む)
収支
七ヶ浜循環線(菖蒲田系統)
6
5
約107,000人
約310人
約290人
マイナス13,431,000円
七ヶ浜循環線(割山系統)
4
5
七ヶ浜循環線菖蒲田系統に含む
七ヶ浜循環線菖蒲田系統に含む
七ヶ浜循環線菖蒲田系統に含む
七ヶ浜循環線菖蒲田系統に含む
七ヶ浜線
1
1
約8,000人
約10人
約20人
マイナス8,173,000円
大代線
1
2
約19,000人
約20人
約50人
マイナス11,718,000円

 

七ヶ浜循環線(割山系統)

 割山発で町内県道を左回りで運行する路線です。

 下馬・本塩釜駅前を経由し、塩釜営業所終着。塩釜営業所行きが朝の時間帯に4本、塩釜営業所発が夕方の時間帯を主に5本運行され、一日約120名の町民が利用しています。

七ヶ浜循環線(菖蒲田系統)

 菖蒲田発で町内県道を右回りで運行する路線です。下馬・本塩釜駅前を経由し、塩釜営業所終着。

 塩釜営業所行きが朝の時間帯を主に6本、塩釜営業所発が夕方の時間帯を主に5本運行されており、一日約90名の町民が利用しています。

 ただし、塩釜営業所行きの夕方の便は、町内利用者がゼロの時も多く、ダイヤ設定に問題が見られます。

七ヶ浜線

 菖蒲田発で汐見台南・汐見台中央・東宮浜を運行している路線です。

 下馬・本塩釜駅前を経由し塩釜営業所が終着。運行は、昼間の時間帯1往復のみで、一日10名ほどの町民が利用しています。

大代線

 多賀城駅前から大代・菖蒲田・花渕を経由し、仙台火力前まで運行している路線です。

 多賀城駅前行きが朝に1本、多賀城駅前発が朝夕1本ずつの計3本。一日約20名の町民が利用していますが、仙台火力前〜吉田浜間は、上下線とも利用者はあまりいません。

 検討した結果の新しい交通体系につきましては、広報しちがはま10月号(予定)でお知らせいたします。

(注1)お問い合わせは、政策課 まちづくり推進係まで(内線333)

宮城交通側の廃止理由(宮城交通より)

 輸送人員の減少や規制緩和による競争激化、会計制度の変更等により、経営環境が一段と厳しさを増し、平成16年度連結決算は債務超過となりました。

 そのため、抜本的な経営改善、将来にわたる経営基盤の確立を目指すべく、平成18年度を初年度とする3か年経営計画「ミヤコーグループ経営再建計画」を策定、実行することになりました。

 その一環として、宮交グループの乗合バス事業の経営健全化推進のためには、赤字路線の廃止もやむなしと判断されたものです。

七ヶ浜循環線

 バスの運行には厳しい地域で、2系統で年間107,000人の利用がありますが、13,431,000円の赤字です。

七ヶ浜線

 塩釜地区の吸引力低下の影響等で、年々利用が減り、現在は1往復のみの運行であり、この機に廃止したいとの考えです。

 利用者は年間8,000人程度で、8,173,000円の赤字です。

大代線

近い将来の廃止を前提として減便縮小を図ってきた系統です。利用者は年間19,000人で、11,718,000円の赤字です。

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この件に関するお問い合わせ

政策課 情報政策係(電話:357-7439)

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