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宮城県地震被害想定調査に関する報告書(抜粋)

 これらの内容は、平成16年3月、宮城県防災会議地震対策等専門部会が作成した報告書から、主要な部分を抜粋したものであります。今回の被害想定は、宮城県沖地震(単独・連動)、長町−利府線断層帯の地震について行い、想定地震ごとの特徴をまとめたものであります。尚、市町村名は当時の名称をそのまま使用しています。

宮城県沖地震発生予想について

 平成15年6月(2003年6月)に公表された国の地震調査委員会の長期評価による地震発生確率を、平成17年1月1日を基点に再計算した発生確率は10年以内で前回から11ポイント引き上げ、20年以内で前回より2ポイント高く公表しました。

  • (2005年1月を基準)今後10年以内では50%
  • (2005年1月を基準)今後20年以内では90%
  • (2005年1月を基準)今後30年以内では99%

 平成15年5月26日、7月26日と2度にわたる大規模な地震が発生しています。海溝型・直下型の違いはあるものの、いずれも宮城県沖地震の原因となる地殻活動が進んでいることによるものです。

宮城県沖地震(単独)

 想定断層は、1978年(昭和53年)宮城県沖地震の再来を考慮したものですが、破壊の開始を宮城県に大きな震度分布となるように北東の破壊としました。石巻から北上川沿いや古川の低地、仙台平野等の軟弱地盤が分布する地域で震度6弱から6強となり、これらの地域では被害が大きくなると予想されます。1978年の地震に比べると、住家建物の全壊被害で3.5倍(約27,300棟)、死傷者で3倍強(約4,100人)となりました。また、地震発生後の20分から60分後に、宮城県沿岸に津波が到達し、最大2メートル前後の津波高となり、浸水被害が発生します。県全体での被害予測は、建物全壊5,496棟、半壊38,701棟、焼失2,482棟、死者96人、負傷者4,014人となっています。

宮城県沖地震(連動)

 地震動の分布は単独の地震とよく似ていますが、中北部でやや大きくなっています。特に、県北部地域の震度6強の分布が単独とは異なり、矢本町周辺で震度6強となる地域が分布しています。単独の地震より地震動分布が大きくなった分、被害が大きくなります。 単独と同様、地震発生後の20分から60分後に、宮城県沿岸に津波が到達し、牡鹿半島より北部沿岸では4メートルを超える津波高となり、一部10メートルを超える場所も予想され、かなりの浸水域が予想されます。一方、津波の到達時間は早いところで津波高10センチメートルで12分、最高水位の10メートルでは35分と予想されます。県全体での被害予測は、建物全壊7,595棟、半壊50,896棟、焼失2,874棟、死者164人、負傷者6,170人となっています。また、津波の被害については、津波発生の季節や時間帯、沿岸地域の特性により、避難対象者の設定や住民の避難をどう想定するかで、被害結果が大きく変わってくることも予想されます。

長町―利府線断層帯の地震

 仙台市街地を通る長町―利府線断層帯を想定地震としたもので、断層の直上となると青葉区・泉区・太白区のそれぞれ東部地域で震度6強、場所によっては震度7となっていますが、それより遠方になると急激に震度が小さくなっています。被害は、仙台市及びその周辺に集中しており、仙台市の被害を宮城県沖地震(単独)と比べると建物全半壊棟数は6倍(約53,000棟)となり、死傷者数は9倍(約11,000人)となりました。また、仙台市では、人口集積地のため、場所によっては兵庫県南部地震の甚大な被害地域と同様な被害となることも予想されています。

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地震被害想定調査結果の概要

地震被害想定調査結果の概要
想定地震

宮城県沖地震(単独)

宮城県沖地震(連動型) 長町―利府線断層帯地震
マグニチュード
7.6
8.0
7.1
予想震度 県北部の矢本町から中田町にかけての地域、小牛田町周辺仙台市東南で震度6強、周辺で震度6弱となり、県北部の中央部を中心に影響が予想される。 県北部の鳴瀬町から桃生町にかけての地域、小牛田町から南方町にかけての地域で震度6強、周辺で震度6弱となり、県北部の中央部を中心に影響が予想される。 仙台市の青葉区及び泉区の東部で震度6強、周辺で震度6弱となり、仙台市の東部を中心に影響が予想される。
液状化危険度 県北部及び仙台周辺の平地において液状化危険度が高くなっている。 単独地震と同様に県北部及び仙台周辺の平地において液状化危険度が高くなっている。 仙台市東部及び大郷町の平地で液状化危険度が高い所が分布している。
主な想定被害の結果
被害区分

宮城県沖地震(単独)

宮城県沖地震(連動型)
長町―利府線断層帯地震
建物被害(全壊大破棟数)
5,496棟
7,595棟
15,251棟
建物被害(半壊中破棟数)
38,701棟
50,896棟
40,537棟
火災被害(炎上出火数)
122棟
158棟
199棟
火災被害(内延焼出火数)
71棟
95棟
119棟
火災被害(焼失棟数)
2,482棟
2,874棟
4,509棟
人的被害(死者数)
96人
164人
620人
人的被害(負傷者数)
4,014人
6,170人
11,003人
人的被害(内重傷者数)
468人
658人
983人
人的被害(要救出者数)
366人
663人
5,038人
人的被害(短期避難者数)
90,335人
122,174人
173,239人
人的被害(内長期避難者数)
13,010人
16,669人
41,066人

(注1) 被害の数字は冬の夕方(18時頃)、風向が西北西、風速6メートル毎秒の場合です。

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津波予測結果(宮城県沖地震[連動型])

津波予測結果(宮城県沖地震[連動型])
市町村名
20センチメートル到達する最短時間(単位:分)
最高水位(単位:メートル)
最高水位到達時間(単位:分)
浸水面積(単位:平方キロメートル)
唐桑町
20.0
8.7
30.4
1.3
気仙沼市
21.9
7.6
31.7
5.8
本吉町
26.3
10.0
35.6
3.1
歌津町
23.9
6.9
33.4
1.2
志津川町
25.4
6.7
34.5
2.4
北上町
18.7
5.7
34.5
1.8
河北町
21.0
5.1
37.8
4.0
雄勝町
14.8
5.9
31.8
1.0
牡鹿町
12.2
6.4
28.8
1.7
女川町
13.2
5.3
28.6
1.4
石巻市
29.7
3.2
47.3
3.4
矢本町
45.7
2.5
61.0
0.6
鳴瀬町
42.2
3.3
56.1
4.7
松島町
63.8
1.8
76.5
0.7
利府町
62.9
1.7
76.1
0.1
塩釜市
48.7
2.2
62.7
1.6
七ヶ浜町
49.9
3.3
63.7
0.6
多賀城市
54.6
2.5
198.2
0.0
仙台市宮城野区
52.0
3.2
65.7
1.2
仙台市若林区
53.4
3.0
68.5
1.8
名取市
54.4
2.6
69.2
0.5
岩沼市
55.3
2.4
70.1
1.1
亘理町
55.5
2.0
69.5
1.6
山元町
56.0
2.5
70.3
1.9

(注1)それぞれの市町のいずれかの地点での最短時間、最高水位です。

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防災対策室(電話:357-7437)

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